院長挨拶
令和2年4月に飯野病院の院長に就任しました、飯野孝太郎です。
当院は、戦後間もない1948年に、祖父・飯野孝三が、「お母さんと赤ちゃんの健康と未来を守り、日本の復興に役立ちたい」と、調布に飯野医院を開院したところから始まりました。
それから70年以上、6万人を超える赤ちゃんの誕生に立ち会って参りました。コロナ禍以降、全国的に少子化が急速に進んでいる中、自然が多く残る調布の地で子育てを望む方が増えていて、飯野病院の出産者数は増加しています。
中には、3世代、4世代に渡って、飯野病院で産まれたというご家族もいらして、改めて、地域の皆様に支えられていることを実感しております。本当にありがとうございます。
当院では、
①地域の皆様の安心に繋がる、質の高い医療を提供すること
②妊娠、出産はもちろんのこと、そのあとの子育てもサポートすること
をミッションとし、日々診療を行っています。
妊娠、出産は、女性の心や体に様々な負担がかかります。
ただ診察をするだけでなく、その時々の女性の気持ちにも寄り添うことを心がけています。
そして、パートナーである男性ができること、支えられることもたくさんあります。家族みんなで、新しい命を笑顔で迎えられるように、サポートして参ります。
近年、出産の精神的・身体的負担を和らげるため無痛分娩を希望する方が増えていて飯野病院でも年間約500名の方が選択されています。
医療安全の観点から、無痛分娩の受け入れ人数を制限しており、現状では、妊娠初期に上限に達してしまうことが少なくありませんが、今後、医療体制をより強化し、地域の方々のニーズにしっかりと答えて行きたいと考えています。
また、産後のお母さんが精神的にも肉体的にも追い詰められてしまう産後うつが、社会的問題になっています。
当院では近隣自治体からの委託事業として宿泊型の「産後ケア」を行っています。
休息が必要なお母さんが、赤ちゃんを預けて休んだり、助産師に育児の不安を相談したりと、少しでもホッとできる時間を提供することで、一人で悩み苦しまないよう、お母さんたちの支えになれればと思っています。
また、「飯野おやこ保育園+調布のまち」「病児保育室 PACE|パーチェ」「一時保育室 そえる」も併設しており、子育てをするご家族を微力ながら支えていきたいと考えています。
産む前も、産んでからも、安心して通える、「飯野病院で産んでよかった!」と思ってもらえるような病院を目指して、赤ちゃんを産むお母さんも、そのご家族も、みんなが笑顔になるように、スタッフ一同、全力でお手伝いさせていただきます。
令和7年2月
医療法人社団 飯野病院
院長 飯野孝太郎

飯野病院の沿革
1948(昭和23)年7月17日 | 戦後混乱期、先代・飯野孝三が、お母さんと赤ちゃんの健康と未来を守り、日本の復興に役立ちたいと、調布に飯野医院を開院 |
1968(昭和43)年5月 | 「よい病院」(快適な施設)、「よい医療」(質の高い医療機能)を理念に掲げ、現在の調布駅前に飯野病院を建設 |
1991(平成3)年7月 | 飯野孝一が2代目院長に就任 |
1998(平成10)年4月 | 新病院が完成 |
2020(令和2)年4月 | 新院長に飯野孝太郎が就任 |